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取材で遭遇したタフなおばちゃん

2011.2.28

Christmas Lights-1152 84th St.未だ取材経験の非常に乏しい自分ですが、先月は12月で、12月と言えば、クリスマスなわけで、クリスマスらしい取材に取り組みました。
マンハッタン近郊のブルックリン区の「ダイカー・ハイツ」地区という街を挙げてクリスマスの飾り付けを行なう地区へ行きました。過去にも先輩方が取材に行っていたようですが、今年は正直例年よりも豪華な飾り付けをやっているお家が少なく、「厳しいなー」という感じではありました。
それでも..と思い、雰囲気を出すために車の中から、「ドリーショット」を撮ろう!と考え、現地でカーサービス(タクシーのようなもの)を調達、ラテン系移民のおばちゃんが、ワゴンで来てくれました。
DIGIPIXそしていざ、撮影開始。車で近所を回りながら撮影していたその矢先、ワゴンのドアが閉まらなくなり、コーナーを曲がってもらって止めてもらったその瞬間、「ガッタン!」と後部車が追突。怒り狂いながら降りてくる男性。うろたえる僕ら。警察もやってきて..「あっちゃー」と思っていました。
32一方で、全くひるまない、運転手のおばちゃん。結局、現場検証の末、一旦停止をしなかった男性のミスということに。ほっとする僕ら。その後、取材を続けながら、このおばちゃん「すごいなー」などと思っていたら、以前彼女が別な事故に遭ったときの話をしてくれました。その時は、なんと彼女の娘さんがフロントガラスを突き破ってしまったそうで、幸運にも大事には至らなかったようですが、おばちゃんは「命さえあれば大丈夫」と言ってました。
あの状況でおばちゃんは誰に対しても怒らず、愚痴ひとつ言ってませんでした。世の中タフな人はほんとにいるもんだなー、と思いました。人として見習いたいものです。(12/18/2010)