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ダンスパレード

2014.5.24

5月半ばの土曜日、ニューヨークで行われたダンスの一大イベント「ダンスパレード・ニューヨーク」のロケに行きました。このダンスパレードとは、マンハッタンの真ん中、ユニオンスクエアの上あたりからトンプキンス・スクエア・パークまでのルートをダンサーたちが踊りながら練り歩くというもので、今年で8回目。ダンスをアートの表現形態として広めることを目的としてはじまった、ダンス好きなら誰でも参加できるというイベントです。

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当日は、もう夏?という感じの暑さで、それまでの不安定な天気がうそのようでした。私はニューヨークに来てからもうすぐ2年になるのですが、「日本には四季がある」という表現の意味が最近やっと分かってきました。というのも、私はこれまで「日本には四季がある」と言われても、どこの国にも春夏秋冬ってあるのでは?と思っていたのですが、確かにニューヨークには春がない。全くないわけではないけれど、春らしい期間が圧倒的に短い。やっと春になったかと思ったら、冬に逆戻りの寒い日々が続き、かと思えばまたあたたかくなったりして、気づいたら夏になっている感じです。ちゃんと春を満喫できるから、日本には四季がある、という言い方をするのだな、と分かりました。

さて、そんな暑い日に行われたダンスパレードですが、うりは、1万人以上が参加!アフリカ、ブラジル、インド、韓国、日本など、世界各国の踊り、75のダンススタイルが見られる!とのことで、様々な民族衣装に身をつつんだ人たちが、伝統的な踊りをつぎつぎと披露していきました。確かにそれも大きな見どころの一つでしたが、私はそれより、地元ニューヨーカーたちのダンスが印象的でした。特に、小学生くらいの女の子たちのグループがあまりに上手で、みんな何気なく踊っているのですが、大人になったら全員ビヨンセをこえるんじゃないかってくらいのレベルでした。あと、バスの屋根の上で思い思いの格好で踊っていた人たち。東京だったら、間違いなく規制されるであろう爆音とノリでしたが、みんなとても楽しそうで、あんなふうに踊れたら気持ち良いだろうなあ、と思いました。

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歩道で見ていた観客たちも、ダンサーたちに手を振ったり、一緒に踊ったりしていて、とても雰囲気のいいイベントでした。私は今回の取材で、改めてニューヨークのおもしろさを実感したのでした。

Chihiro Sekiguchi / 関口 千裕

取材ディレクター、リサーチ
おひつじ座。犬派。
趣味は、読書、音楽鑑賞、映画鑑賞、写真を撮ること、など。